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高森明勅
2023.10.23 17:29皇統問題

岸田首相が所信表明演説で皇族数確保策「立法府の総意」訴え

岸田文雄首相が10月23日、国会における所信表明演説の中で
「皇族数の確保のための具体的方策」について、
「『立法府』の総意が早期に取りまとめられるよう、国会における
積極的な議論が行われることを期待します」と呼びかけた。

これは、先の自民党の役員人事で萩生田光一政調会長を再任する際に、
「皇位継承策の作業を急がなければならないという問題意識」を
明確に伝えていたことの延長線上にあり、岸田氏がある程度、
本気でこの問題に取り組もうとしていることは、ほぼ間違いないだろう。

萩生田氏も党内意見集約の「受け皿」を作ることを明言していた。

新しく就任した額賀福志郎衆院議長も去る20日の記者会見で、
国会での議論を前進させる意欲を示している。
やっと事態が動き出す可能性が見えてきた。
皇室の弥栄を願う国民にとって、いよいよ正念場を迎えそうだ。

追記
10月27日公開予定のプレジデントオンライン
「高森明勅の皇室ウォッチ」では上記の問題について整理した。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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